いつか記憶からこぼれおちるとしても
六人の嘘つきな大学生
ルドルフとイッパイアッテナとすきまのおともだちたち
この2さつの共通点は、主人公が知らない場所に迷い込んでしまうことです。そして、どちらの主人公もそこで出会った「おともだち」と暮らし始めます。
ルドルフ(というのはネコなんですが)は、迷い込んだ場所で人間の文字を覚え、「教養」のあるネコになろうと奮闘します。すきまの・・・の方は、そこでの「常識」を受け入れていきます。「教養」と「常識」、、、おそらく、どちらのお話も主題はそこではなく新たな環境の中での関係性のほうにあるのだと思いますが、ちょっと考えさせられますね。
「ルドルフ・・・」のほう、ネコたちが「知識にたいするぼうとく」とか「絶望はおろか者の答え」なんて会話をしています。おもわずクスッとしてしまいましたが、ごめんなさい、ネコに失礼ですね。
「すきまの・・・」のほうは、江國香織さん語があちこちに散りばめられています。
現実をありのままにうけいれるの。そして元気をださなくちゃいけないわ。
(すきまのおともだちたちより)
村上春樹さんのふしぎな図書館も加えたいところですが、それはまたあとで。
#ルドルフとイッパイアッテナ
#斉藤洋 作 #杉浦範茂 絵 #講談社
#すきまのおともだちたち
#江國香織 著 #こみねゆら イラスト #集英社
地域で暮らす人々との共生