東京タワー
 江國香織(著), マガジンハウス

「世の中で一番悲しい景色は雨に濡れた東京タワーだ」

ずいぶんと前に、この書き出しに心を掴まれて読んだ本です。
最近、ドラマ化されているけど、あんなふうにドラマ化して欲しくなかったな(制作した皆さん、ごめんなさい><)。

  東京タワーが濡れているのを見るのは悲しい
  胸を押さえつけられる気がする


に私は共感したのであって、

  暗闇に浮かぶ東京タワーはどこかいつも寂しそうだ
  世界で一番悲しい景色


という言葉は全く違うもの(くりかえしごめんなさい)。
「無念」という言葉が近いかな。今の気持ち。

ところで、「雨が降るとコーヒーの匂いが濃くなる」というフレーズがでてくるのは、江國さんの東京タワーだったと思っていたのですが違いましたか? 私はその言葉に出会って、雨の日のコーヒーが以前よりもずっと好きになりました。
2024.06.09 22:32 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 読書メモ

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