国境の南、太陽の西
  村上春樹(著), 講談社文庫

新潮の特大号に掲載されていた「夏帆」のことを考えていたら、ふと、「国境の南太陽の西」を思い出しました。 随分と前に読んだので詳細を思い出せないのだけれど、読後に陥った感覚がなんとなく似ているような気がしました。

そうなったら、読み返す以外の選択肢はないわけだけど、古い本のほとんどは実家に置いたまま...すぐに読み返したいのでKindle版を購入しました。

そして、一気に読んでしまいました。
やっぱりにていると思いました。
「僕」の行動はなんとも、、、なんだけど、わからなくもなくて、思うことを言葉で説明できないのがもどかしい。
ただ、こういう男性に惹かれる女性は、たぶん一定数いるんじゃないかな。

テーマの本質とはちがうけど、作中に僕とその娘(幼稚園児)のこんな会話がありました。

「どうだい、今日いちにち何か楽しいことはあった?」
「楽しいことなんて何もなかった。ひどかった。」
「まあお互いに大変だったな」

すごい幼稚園児だな...と思うと同時に、この子はどんな人生を歩むんだろう、その感性の鋭さゆえに苦しい人生になるのかな、、、なんて考えてしまいました。


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2024.06.08 18:56 | pmlink.png 固定リンク | folder.png 読書メモ

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